ホームで柚子が100個もとれたので、トロトロ煮てジャムを作ったことがあるんです。「柚子ジャムなんて口に合うかな?」と思ったけれど、パンに塗って食べた利用者さんが、今まで見たことのないような表情をする。
「どうした? まずい?」と聞いたら「すごくおいしい」って。そんなふうに食べ物を提供していけたらなって。
――福祉と、薬膳の定食屋さんとヒーラーと。これからもお忙しく活躍されるのですね。
そうなりそうですね。
ヒーラーにしても、祈るではなく、自分自身が変わることが大切ですから、やはりフラットになることですよね。
誰が何かするのも、誰かが何もしないのも、基本的には何も問題がないんだということ。それがわかると平和になると思います。
すべての人がフラットになって、誰のこともジャッジせず、鼻から息を吸って口から吐いていって幸せだと。そういうふうになれば、野蛮な星といわれる地球が素敵な星になるんじゃないかなと。
――それが先生の信条ですね。
そうですね。三楽舎さんの本にも書きましたが、養護教諭の時、ダウン症で心臓の悪い生徒さんがいたんです。心臓が悪いから3階の教室まで私がおぶって連れていく。
40キロの体をおんぶして階段で3階までのぼるのはきついですよね。「くだりは心臓に負担もないから自分でおりて」と言うのですが「おんぶ、おんぶ」と言ってしゃがみこんで。
すると、そこから金色のオーラがビューンと観音様のように出てきたのです。その瞬間「すみません。おぶわせていただきます」と彼女の前にしゃがみました。そんな経験がたくさんあります。
ひとりひとりが神様なんです。
私のための神様ではなく、それが彼女の本質生命体。その姿を私に見せていただいてありがたい。
お母さんたちにもいろいろ教えていただきましたね。お金をもらって教員をしながら、いろいろ学ばせていただいたことを感謝しています。