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心配をしないでただフラットにしていくことで、回り始める(第2回) グラウンドカラーズ理事長 森野羽菜

常にフラットなままでいる

――ヒーラーとしての活動はずっと続けていらっしゃったのですか? ヒーラーとして活躍しながら福祉の仕事をするためには、切り替えの難しさやご苦労があると思うのですが?

 

ヒーリング自体は30代のはじめくらいからですね。今の主人はふたり目なんですが、ひとり目の主人の時に大変なことがいっぱいありまして。振り返れば「あのことがあったから今の私がいるんだ」と思えますけれど。

 

前の主人が1年間に2人、3人と子どもを堕ろして、その方たちは供養しないから、私が供養したり。そうすると家の中に光が入ってきて「ありがとう」って飛び回るんです。お仏壇に「みんなが幸せになりますように」って祈っていたら、お鈴が「チーン」って鳴る。そういう体験がいろいろあって。

 

でもどうやって切り替えようとか、苦労だとは思わないですね。私は常にシンプルイズベスト。本当にやりたいことをやっているだけなので。

 

苦労というなら、福祉施設をつくろうとすると、なにしろ地域の方に拒まれますよね。それが大変でした。でも今、大磯で住宅を構えたら、ご近所の方がお手伝いに来てくれるようになっています。

 

これもたまたま、この場所でやるべきことだったんだろうなと思えます。実は周りが福祉施設だらけなんです。そして地域の方も、福祉施設でお仕事をしてらっしゃる方がすごく多い。

 

ある方は老人ホームのヘルパーさん、ある方は社会福祉法人の職員だった年配のご夫婦というふうに。 今お手伝いに来てくださっている方は、太極拳を習っている書道の先生です。お顔が広いので、おかげで地域がつながります。地区の自治会長さんの奥さんもサポートしてくださっています。直接的なお手伝いだけでなく、いろいろと気にかけてくださるのもありがたいですね。

 

私たちのホームの利用者は、基本的には自分のことは自分でできる、するという方たちです。ただ「普通に」という言い方が正しいのかわかりませんが、日常生活の経験が少ない方たちなので、自分でしようと思ってもできないこともあります。

 

できる、できない以前に、まったく意識をしなかったり。

 

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