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スピリチュアルの道に専念するため家族を捨てようと思ったある日起こった不思議なできごと。
そして、スピリチュアルの仕事から10年かけて始めたあたらしい福祉の仕事。
その仕事を通して学んだ幸せになる方法を森野羽菜さんにきいてみました。

ヨガをとるか家族をとるかの岐路で起きた不思議なこと

――今やられているのはどのようなお仕事でしょうか?

 

NPO法人グラウンドカラーズという団体で、知的障害の方、身体障害の方のための事業所をやっています。 そういった方々の生活を担おうということで、グループホームを運営しています。

 

今いらっしゃる方たちは、基本は知的障害をおもちの方です。皆さん、会社に勤めていらして、ホームから通勤しています。朝と夜は支援員さんが来て「いってらっしゃい」と見送り「おかえりなさい」と出迎えてくれます。

 

それこそ、お夕食の支度中、大根を持ったまま「おかえり」なんて(笑)。本当の家のように生活していただけるように。 このホームを初めて11年。2020年4月現在、18歳から38歳までの方がいらっしゃいます。

 

――そういう家庭的な暮らしを知らない方が多いのでしょうか?

 

そういう傾向はありますね。ネグレクトや虐待傾向の方、赤ちゃんの時に捨てられてしまった方もいらっしゃいます。それで児童養護施設に保護されていたり、措置を受けていたり。

 

けれど、児童養護施設が18歳で退所と決められているので18歳になると退所しなければならない。でも、退所してからがたいへんなんです。みなさん、学校を卒業してからが長いのです。その長い時間、皆さんが社会の中で定着して暮らしていく手助けができるようにグループホームという形をとって支援しています。

 

グループホームという言葉を日本語に変えると「みんなのおうち」という意味になるのかなと思います。利用者と世話人さん、支援員さんたちで、自分たちの家族のような関係の中、またそういうことが苦手な方は、そうでなくてもおうちのような雰囲気で暮らしていただけたらと思っています。

 

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