――毎日の電話相談には、どんな内容が多く寄せられますか?
一番多いのは心身の不調です。本人だけでなく、家族のための相談もたくさんあります。子どもが荒れて困っているとか、夫婦仲、人間関係の悩みもあります。
それらは実は根っこのところでつながっています。現代の人々の体の不調のほとんどは、根っこの部分に人間関係の不和があります。直接的には感じられなくても、どこかでつながっていることが多いです。
耳鳴りや頭痛、肩こりが治らず、病院に行っても鍼灸などの東洋医学でも治らない。一時的に症状が緩和しても、少しするとまた繰り返す。顔面神経痛や体の麻痺など、おおもとの原因がわからないもの。うつ病の相談も増え続けています。根本的な治療法がない症状などに悩む人からの相談はなくなりませんね。
私の経験からいうと、左側の肩こりや頭痛などは女性から恨みや妬み、怒りを受けていることの表れです。右側の不調は男性から受けている恨みや妬み、怒りのしるしです。
それがわかったときは、恨みの念を送っている人と、それを受けて苦しんでいる人。お互いが相手のことを理解して、心が調和するようにお祈りをします。
私に相談する人の多くは、妬みや恨みを受けている人たちです。その人たちには、相手にとにかく詫びることを勧めます。
一方的に妬まれ、恨まれているという人は「自分は何もしていない」「勝手に羨む相手が悪い」と言いますが、それでも「嫌な気持ちにさせてしまって申し訳ありません」と詫びること。それが不調解消のためにできることです。
相手を恨み、それによって自分も不調を起こしている人の相談もあります。その場合も「恨んではいけません。相手に詫びましょう」と伝えると「絶対嫌だ」と言います。けれど心から詫びれば不調は解消するのです。自分のためなのです。
最初は納得できないでしょう。私も一緒に祈りながら詫びながら、心が落ち着き、心から詫びられるようお手伝いをします。すると不思議なくらいに心身が楽になっていく。それを自分で体験するから、みなさん納得して心の調和を図れるよう努めるのでしょう。