悪意の意識（生霊）をしずめて生きる（第6回）森安商店・森安政仁

――現代に生きる私たちにとって大切なことはなんでしょうか？

　私は長寿で健康を保っている人たちと、たくさんの出会いをいただいてきました。その人たちの生き方は「自分の道をまっすぐ真心で生きる」こと。感謝の心と奉仕の精神をもつ人たちばかりです。先祖が地域や周囲に奉仕し、本人も先祖に感謝して社会に尽くすこと。逆に、今を生きる私たちが人のために尽くすことで、先祖にいい影響を与えることもあります。

　亡くなった母は私の夢枕に立ち「お前がみんなによくしてあげているから、私もここで楽をさせてもらっているよ」と伝えにきました。自分が世のため人のために生きていれば、いただいた徳が先祖、子孫、そして自分自身を助けるために返ってきます。

　そしてもうひとつ大切なことは、いつでも笑顔でいきいきと過ごすことです。笑顔も徳と同じです。周囲の人々も先祖も、そして自分自身も幸せにします。笑うことで不調を改善しようというセラビーもあり、その効果は科学的に証明されている部分もあります。

　この世に生まれて幸せになりたくない人はいないと思います。成功したくない人はいないと思います。では、人生の成功とはなんでしょうか？

　私が考える成功とは、何を得られるかではありません。自分のあり方だと考えています。世のため人のために活動すること。そうやって徳を積んだ人が人生の成功者なのだと思います。

　健康も幸せもお金では買えません。でも自分自身の徳を積むことは誰にでもできます。世のため人のため、心穏やかに尽くす。そうやって積んだ徳が、先祖、子孫、周囲の人々、そして自分自身を健康に幸せにし、真の成功へと導いてくれるでしょう。