――生霊やそれを送る人とどのようにつきあったらよいでしょうか?
前述したように、生霊を送っている人の多くにはその自覚がありません。もし生霊を送られていることや、その相手がわかって「やめてください」とお願いしたとしても「そんなことはしていない」と言われることが多いです。
そしてさらに「根も葉もない言いがかりをつけられた」なんていうふうに恨まれることもあります。生霊とは厄介なものです。
究極的な解決法には、相手が心の平穏を取り戻すことなのですが、それは本人次第。念を送られているほうは、その手助けはできたとしても、相手の心を直接変えることはできません。
また、普段なら助言をし合うような仲間だとしても、そういった近しい相手に生霊を送るというのは通常の精神状態ではありません。いつものように手助けやアドバイスをしようとしても、かえって相手を刺激してしまうことがあります。
親しい相手であれば、状態を見つつ、普段通りに接しながら、自然な形でサポートしたり、気を紛らわすようなことができたりするといいかもしれません。そして自分自身もできるだけ相手の生霊にとらわれないよう、楽しいことを考えたりしたりしながら、感謝と奉仕の心を忘れず平常心で過ごすとよいかと思います。
とはいえ私自身、強い生霊を送られると辛くてどうしようもないときもあります。護身法として九字を切るなどの対抗方法がないわけではないのですが、それはできるだけ最後の手段にしたいと思っています。
生霊を送っている人は、自分自身にも必ず悪い影響があります。相手に作用する以上のマイナスが本人にも降りかかっています。
それに気づいて気持ちを切り替えられるようになるか、自分を取り戻すか。または大きな負のエネルギーを送り続けることに疲弊して自然におさまるか。
受ける方は、できる範囲でそれを促しながら、待つというのが一般的な最良策かもしれません。