――感謝と平穏、幸せに満ちた人生に進むにあたって、人生の転機となった出来事についてお聞かせください。
40歳で大きな転機となった出来事がありました。
今でこそ人に詫びる、感謝をすることを核としている私ですが、ビジネス拡大のために必死で駆け回っていた20代、30代の頃は、目に見えない世界のことなど考えたこともありませんでした。
ビジネス拡大のためとはいっても、必要以上に儲けたいと思っていたわけではありません。ただ、発注がひきもきらないのです。自分でも驚くほどに顧客が増えていき、営業担当など置かずとも対応しきれないほどに注文がくるのです。
経営者ですから、注文が来ればうれしいし、どんなことでも応えようとします。それで自分が思う以上に会社が大きくなっていきました。
そんなふうにして迎えた40歳の頃、体の節々が痛みだし、寝つけない夜が続くようになりました。
「自分ももう若くない。無理をしすぎだろうか」などと考えながらも、それまでは病気ひとつせず、いくら働いても疲れさえほとんど感じないほど丈夫な体だったので、思わぬ不調に不安や疑問を感じてもいました。
そんなときに出会ったのが、私の人生の師匠となる志岐誠哉先生です。本業は大きな布団屋さんですが、思想家、霊能者として地元では名前が知られる存在でした。
私自身、お名前を聞いたことはあっても、特に気にとめていなかったのですが、パーキンソン病の症状に悩んだ知人が志岐先生にお会いしたいというので、その方を連れて志岐先生のところに行くと、志岐先生は知人の話を聞き、知人に向けて祈り出しました。
祈り終わると、知人は明らかに動きがよくなっています。本人も「とても楽になった」といいます。
私は思わず「ついでで申し訳ありませんが、私も診ていただけますか」とお願いしたのです。先生は微笑んで、私にも祈ってくれました。すると、痛みが瞬時になくなるではありませんか。
まさに奇跡を自分の体で体験したのです。びっくり仰天とはこのことです。本当に驚き、それが私の人生の転機になりました。
先生にお願いして弟子入りし、心の勉強をはじめたことで、私の人生は好転したのです。